看護師の仕事は、患者さんの健康や命にかかわる大切な仕事です。
大きなやりがいがある一方、責任も大きく大変な職業のひとつといえます。
そんな看護師の仕事は、さまざまな患者さんとの出会いや夜勤などの過酷な労働環境から、看護師ならではの「あるあるネタ」が数多くあります。
今回の記事では、看護師なら思わず共感してしまうようなエピソードや、あるあるネタを5つのシチュエーションごとにご紹介します。
目次
看護師あるある~日常業務編~
看護師として忙しく日常業務にあたる中で、ついついやってしまう行動や職業病のようなものがあります。
そんな日常業務の中の看護師「あるある」をご紹介します。
ポケットにいつも小物が入っている
看護師のポケットには、ボールペンにメモ帳、はさみ、テープ、消毒液、ベビーオイル、ガーゼなど、業務で必要となる物がたくさん入っています。
これは、フロア内のどこにいても、すぐに業務ができるようにするためです。
常日頃、ポケットやウエストポーチからいろいろな物を取り出す仕草を繰り返しているため、プライベートでもついクセでポケットに手を入れて探ってしまうことが多いようです。
早食いが得意になりがち
働いている病院にもよりますが、看護師はきちんと休憩が取りづらい職業のひとつです。
午前中の診察が押したり、急患が入ったりと、予定通りにいかないのが看護師の仕事です。そのため、食べられるときに食べる、休めるときに休む、なるべく早く済ませるがクセになってくるようです。
特に夜勤中は、日勤と比べると人も少ないので、ゆっくりご飯を食べる暇がありません。
早食いは看護師の職業病ともいえるでしょう。
とにかく手が荒れる
看護の現場ではとにかく手を洗うことが多いため、手が荒れやすくなります。
衛生面から、頻繁に手を洗うこと、アルコールでの消毒が多いためです。
そのため、年中手が荒れている、ハンドクリームが手放せないという看護師は多いようです。
人の血管をついチェックしてしまう
人の腕を見ると、ついつい血管をチェックしてしまうのも、看護師ならではの職業病といえるでしょう。
家族や友人の血管だけでなく、道行く人の血管までついつい目がいってしまいます。
太くて弾力があり、採血など処置がしやすそうな血管が好みという人もいれば、逆に細くて採血しにくい血管から一回で処置できた喜びが好きだという人もいるなど、
看護師は採血の業務が好きという人も多く、盛り上がる「あるあるネタ」のひとつです。
曜日感覚が分からなくなる
看護師はシフト勤務が多く、土日の出勤や夜勤などがあるため、曜日の感覚がなくなってしまうというのも「あるある」のひとつです。
さらに、夜勤や土日の勤務が続くなど多忙を極めてくれば、曜日だけでなく、日付の感覚もなくなってしまうようです。
看護師あるある~夜勤編~
看護師の仕事は夜勤があることが多く、日勤とはまた違った「あるある」があります。
夜勤ならではの「あるある」を確認していきましょう。
夜勤のときは薄いメイクかすっぴん
夜勤中は人に会うことも少なくなるため、日中ばっちりメイクの看護師も夜勤中はメイクが薄くなったり、すっぴんで出勤したりする人もいます。
きちんとメイクしても夜勤が長ければ、疲労や汗などで崩れてしまうことが多いためです。
崩れてしまうことが分かっているので、やがて段々と化粧が薄くなっていくのは看護師の「あるある」のようです。
「今日は落ち着いていますね」は禁句
どの職場でもあることですが、「今日は落ち着いている」「暇だね」「静かな日だ」と言った途端に忙しくなるというパターンです。
「今日は落ち着いていますね」と口にしたら、患者さんの容態が急変したり、急患が搬送されたりと、次々に忙しくなるようなトラブルが発生するというジンクスのようなものがあるためです。
夜勤は人数が少なく、ただでさえ忙しいことが多いので、そのジンクス通りにならないようにするため、「今日は落ち着いている」と似たような言葉は禁句とされています。
新人看護師のときに先輩看護師に教わる方も多いようです。
夜勤中はお菓子が必須
夜勤は人が少なく、忙しい日はなかなか休憩を取ることができません。
そのため、小腹がすいたときに簡単に食べられるお菓子は看護師には必需品です。
個包装のチョコや飴など、パクッと食べられる物が重宝するようで、急患などが入りご飯が食べられないときには、お菓子が非常食になるというのも看護師の「あるある」のようです。
仮眠時間に眠れない
病院によっても違いますが、看護師の夜勤には仮眠時間があります。
しかし、仕事中であるという緊張感で上手く眠れないことが多いようです。
他にも時間が短かったり、スマホを見ているうちに時間が終わっていたりと仮眠時間が設けられていても眠れないこともあります。
どうしても眠れない場合は、アイマスクや耳栓、お気に入りのリネン類の持ち込み、眠れなくても目をつむって疲れを取るなどさまざまな工夫をしています。
また、緊張感から眠れないという場合は、慣れてくれば眠れるようになることもあるようです。
ナースコールが一斉に鳴る
「今日は落ち着いていますね」と同じような原理でいつもは静かなのに、一回ナースコールが鳴ると、一斉にナースコールが鳴りだすということも看護師の間では「あるある」のようです。
どんな内容だとしても行かなくてはならないのが、ナースコールです。
全てに対応しているとかなりの時間を要します。
そんなときに、イタズラや間違い、ナースコールを押したはずなのに「呼んでないよ」と言われることもよくあるようです。
夜勤明けにドカ食いをしてしまう
どの職種でも夜勤明けは、疲れと開放感があるものです。
夜勤明けには、コンビニで食料を大量に買い込んだり、食べ放題に行ったりと食欲が止まらない看護師も多くいるようです。
長時間の労働と不規則な時間、ストレスに対して体がエネルギーを欲しているのかもしれません。
夜勤明けに自分へのご褒美を購入しがち
夜勤明けに開放感からテンションがあがり、衝動買いをしてしまう看護師も少なくありません。
いつもはためらってしまうような物でも、開放感からつい高い物でも買ってしまうことも。
夜勤明けは、ゆっくりと休む方がいる一方で、頑張った自分へのご褒美としてショッピングやお出かけを楽しむ方もいるようです。
看護師あるある~新人編~
どんな仕事でも新人のうちは、新人ならではのたくさんの悩みがあります。
ここでは、新人看護師ならではの「あるある」をご紹介します。
居場所がない
新人看護師は特に休憩時間に居場所がないと感じることが多いようです。
休憩場所でどこに座っていいのか、先輩看護師との会話など悩むこともたくさんあります。
同期などがいれば馴染みやすいでしょうが、そうでなければ馴染むのに時間のかかることもあるようです。
仕事でもまだ半人前で、迷惑をかけているという自覚があるからか余計に気を遣ってしまいます。
知識やスキルのなさを実感する
勉強してきたとは言え、実践となると分からないことばかりなのが現実です。
学校のように時間を取って待ってくれることはないですし、次から次へと仕事はやってきます。
看護師に限らずあまりに忙しいと、「何が分からないか」が分からなくなってしまいますよね。
怒られたり、間違えたりすることが続けば、自分のスキル不足、経験不足を痛感させられてしまうようです。
病院内で迷う
勤務する病院にもよりますが、総合病院や大きい病院では院内を覚えるまでに迷ってしまうことも「あるある」です。
患者さんを検査室に連れていったり、必要な物を取りに行ったりと仕事中に病院内を移動することも多くあります。
覚えるまでは、患者さんと同じく地図を確認しながらの移動になるようです。
夜勤がとにかく怖い
新人看護師も慣れて来た頃には、夜勤が始まりますが、夜勤に恐怖を感じている新人看護師は多いです。
怖いと感じるのは、夜の病院自体の怖さ、対応する看護師の少なさ、重症な方の対応、緊急搬送の対応、不規則な労働時間での体への負担などさまざまになります。
夜勤そのものには、段々と慣れてくることが多いようですが、経験を積んでいても夜勤は独特の緊張感があるようです。
看護師あるある~ベテラン編~
新人看護師と同じく、何でもできる頼りになるベテラン看護師にも「あるある」が存在します。
ひとつひとつ見ていきましょう。
何かトラブルがあると呼ばれがち
患者さんの対応や点滴の針が入らない、分からないことがあるなど、何かトラブルがあると、ベテランの看護師が呼ばれるのはよくあります。
自分ばっかり大変と思う部分と、頼りにされている、上手く解決できたと達成感を感じるなどのいい面もあるようです。
面倒な医師の対応に慣れている
医師にもさまざまなタイプがいて、看護師に嫌煙されている医師もいます。
そんなときに頼りになるのがベテラン看護師です。
長く仕事をしている分医師からの信頼もあり、医師の性格も把握済みのことが多く、医師に言われそうなことは先に対応するなど、上手く立ち回る方法に長けているベテラン看護師も多いようです。
独特の圧が身につく
ベテランといわれるまでには、さまざまな体験をして場数を踏んできたはずです。
過酷な現場を乗り越えてくることで、独特の圧を身にまとっていることが多いようです。
対応の難しい患者さんにも上手く対応できるなどのメリットがある反面、いるだけで周囲に緊張感を漂わせる存在になっている可能性もあります。
看護師あるある~恋愛編~
最後は看護師ならではの「恋愛あるある」をご紹介します。
忙しい看護師の恋愛の様子が垣間見えることでしょう。
出会いの場がない
忙しく働いている看護師はシフト制で夜勤もあるとなると、職場と家の往復になる方も少なくありません。
また、休みがあわず、出会いの場である合コンや遊びの場に参加できないので、出会いがないというのが実情です。
患者さんとの恋愛について聞かれることも多いようですが、実際は勤務中なのでそういうつもりで接しておらず、恋愛に発展することは少ないようです。
彼氏よりも年収が高い
付き合っている時点で年収を把握することは少ないと思いますが、結婚が視野に入ってくると相手の年収も気になるところでしょう。
そんなとき、自分の年収の方が高いと知ってしまったとときは、少し気まずくなることもあります。
男性によっては、プライドが傷つく人もいれば、ラッキーというように甘えてくる人もいます。
中には、金銭的に余裕があるため異性におごったり、プレゼントしたりするのが好きな人もいます。
また、経済的にも自立しているため、離婚に迷ったときに一歩踏み出せるという方も多いようです。
デートの予定があわない
看護師はデートの予定を立てるのも一苦労というのは「あるある」です。
ただでさえ忙しいのに、シフト制や夜勤も入ってくると、土日休みの相手とはなかなか休みを合わせることができません。
土日は子育て中や家族のいる人が優先して休みを取るので、なかなか土日の休みは取れず、気づいたら1ヶ月も会ってないことも少なくないようです。
すれ違いが多く、別れてしまうカップルも多いのが実情です。
彼氏を頼りなく感じる
看護師という仕事柄、とてもしっかりしている人が多く彼氏に頼りなさを感じる人も少なくないようです。
普段から患者さんの世話をする、話を聞く、励ます、的確な処置をするということを行っているため、世話好きで母性本能が強い人も多い職業です。
忙しく緊張感のある職場で日々働いているため、タフで強い人が多いのも看護師の特徴です。
彼氏を頼りなく感じてしまったり、自分も甘えたいのになかなか甘えられなかったりする人も多いようです。
まとめ
今回は看護師の「あるある」について、いろんな角度からご紹介しました。
看護師は忙しく、体力も使うハードな仕事です。
患者さんの体と常に向き合う緊張感もある大変な仕事であり、たくさんの修羅場を経験して辛くて辞めたくなることもあるでしょう。
しかし、やりがいを感じている方や生涯の仕事だと感じている方もたくさんいます。
辛くなったときは、「あるある」を見て、笑ったり、共感したり、大変なのは自分だけではないと感じることができるかもしれません。